【参考書解説】【数学基礎固め_日東駒専レベル】基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲ レビュー!

参考書個別解説
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この記事を読むと

数学の学習において間違った勉強法で学習を進めることは大きなタイムロスにつながります。
自分にあった参考書を使用して、正しい方法で学習を進めることが合格への最短ルート。
この記事を読んで「基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲ」の特徴を掴み、正しく利用することで志望合格を掴み取りましょう!

・基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲってどんな問題集かわからない
・他の数学参考書と何が違うの?
・基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲを使うときに注意することは?
・基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲと併用すると良い問題集は?

といった疑問が一気に解決されます!

基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲの特徴

「基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲ」は上園信武先生の著書です。

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数学の基礎的な問題の解法を学ぶことができる

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基礎問題精講は数学の基礎問題を厳選し、入試に立ち向かうための最低限の数学力を身につける問題集です。

数学において基礎を固めずに難しい問題を解こうとする生徒に度々出会いますが、これは言語道断。
土台がぐらぐらのままの場所に、大きな家を建てようとしてもいつかその重さに耐えきれなくなってまた1からやり直しになることは目に見えていますよね。

「基礎」=「簡単」

と勘違いしている生徒は特に注意。基礎問題こそ数学のエッセンスが十分に含まれているため、基礎問題精講のような参考書ほど完璧にものにする必要があるのです。

問題数がそれほど多くない

後述しますが、数学の問題集で有名なチャート式や、学校傍用の参考書(サクシード、4stepなど)と比べても基礎問題精講は著しく問題数が絞られています。これは、入試に必要な最低限の力を最小限の演習で身につけて欲しいという著者のメッセージでしょう

基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲはあくまで「最小限の演習で」「基礎的な数学力を身につける」ための問題集

反面、網羅度では他の参考書に劣ります。使用時期や目的によっては他の参考書が優先される場合もあります。なんとなく、で使用するのは危険があるので注意しましょう。

解説が比較的丁寧

数学の参考書において、解答の丁寧さは大きな要素になります。学校傍用の参考書などは解説がかなり省略されており、独学に向いていない場合もあります。その点、基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲは、問題1つに対しておおよそ1ページを費やして解説が掲載されています。

各問題について「ポイント」も添えられており、気をつけるべき事項が一目で分かるのも魅力的なポイントですね。

学校の教科書のような公式の説明やそもそもの概念説明などは少ない

基礎問題精講はあくまで問題集というコンセプトから公式の説明や概念説明などは少なくなっています。
もしゼロから学習を始める場合は、講義系の参考書と併用することが望ましいです。

基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲを使うべき時期とレベル

レベルは?

参考書名基礎問題精講Ⅰ・A

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現状学力→到達学力(クリアしておきたい参考書)入試基礎レベル・中堅私大レベルの基礎:共通テスト3~4割→6割

特にないが、講義系参考書or教科書との併用が望ましい
入試基礎レベル・中堅私大レベルの基礎:共通テスト3~4割→6割

特にないが、講義系参考書or教科書との併用が望ましい
入試基礎レベル・中堅私大レベルの基礎:過去問合格最低点レベル


特にないが、講義系参考書or教科書との併用が望ましい

分量(演習除く)149題170題125題
目安時間1題20~30分(復習込)×149問=約70時間1題20~30分(復習込)×170問=約80時間1題30~40分(復習込)×125問=70時間

時期は?

基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲはこれから入試対策を始めたい!という受験生に特におすすめです。

ただし狙う大学のレベルや現在の学年によって使用時期が変わってくるため、以下の表を参考にして学習に取り組みましょう。


A

Aに当てはまる人は優先的に基礎問題精講を利用して基礎固めを行いましょう。
まずは未修分野をなくすためにも例題のみを2週することを目標にすると良いです。
※演習問題はややレベルが高いため、コストパフォーマンス的な観点から個人的には推奨しません。

具体的な着手時期と、その後実施すると良い推奨参考書は以下です。

【GMARCH志望】
着手時期:高3 5~6月
その後の推奨参考書:7月は文系の数学(赤)で基礎問題精講の定着度確認、8月以降は文系の数学(青)で入試レベル問題演習 (それ以降は教材を適宜追加)
【日東駒専志望】
着手時期:高3 5~7月
その後の推奨参考書:8月は文系の数学(赤)で基礎問題精講の定着度確認 9月以降は不得意分野の復習に時間をかけ、志望校演習に入る
B

時間的余裕や目標到達点から考えると基礎問題精講よりもチャート式や学校某用問題集のような網羅系参考書の方が良いと考えられます。

数学で高得点を狙う上ではいわゆる解法暗記だけではなく、様々な種類の問題に触れて実際に問題に対する考え方を学ぶ必要があるためです。

C

まずは学校の課題やテスト勉強など当たり前の学習から始めましょう。
受験対策よりも、やるべきことを当たり前にこなすことが優先です。

日東駒専以下のレベルの大学であればこの一冊を完璧にすれば十分合格レベルに達することができます。日東駒専からGMARCHを狙う受験生には入試問題を解く基礎固めレベルの参考書となり、もう一冊入試対策の問題集を追加しておくと安心です。早慶や地方国公立レベルを目指す受験生の場合は、難問を解くための土台として100%理解しておかないといけないレベルとなり、高3夏前に完璧にしておきたいレベルでしょう。

 

基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲの使用法と注意点

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使用法

できるだけ短い時間で入試基礎レベルの問題、特に出題頻度の高い問題に触れることができる教材です。1冊を完璧にすることで網羅度には心配があるものの、入試基礎レベルの学力が身につきます。

演習問題はオーバーワークになる場合もあり、他の参考書(文系の数学(赤))を追加したほうが良いです。

問題が解けるだけではなく、回答のプロセスなども確認することが必要です。
このレベルの問題はいわゆる典型題が多く、問題を見てすぐに解法が思いつき、答案にできるレベルまで徹底的に演習しましょう。

理想としては、演習時間に対して復習時間が1:0.5~1:1程度が望ましいでしょう。

全く解法が思いつかない場合は、参考書などに戻って基礎から学び直しましょう。

注意点

基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲはあくまで「最小限の演習で」「基礎的な数学力を身につける」ための問題集です。
したがって志望大学によっては演習量が不足する場合もあります。

基礎問題精講ⅠA/ⅡB/Ⅲと併用すると良い参考書

基礎問題精講にレベルの近い参考書として、文系の数学(赤)があります。

この二つの参考書はどちらも解説が詳しいため、1冊をこなした後に確認の意味でもう一冊を実施することで様々な問題に触れつつ基礎を固めることができます。

文系の数学(赤)はレイアウトの関係で文系の数学(青)への接続がスムーズになるため挟んでおくと安心な教材です。

最後に

今や数多の参考書が世に溢れかえっているため、その中から自分に合った参考書を見つけ出すのは容易ではありません。

・どんな参考書がいい?
・自分に向いた学習法を考えて欲しい

などの希望がある場合はページ上部の問い合わせフォームからご連絡お待ちしています。

返信の頻度には波がありますが、原則返信させていただきます。

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